激辛スーパーミンキーブック4
C D ・ L P 編
早いものでこの間『歌うフェアリーテール!』がリリースされてミンキーモモのLP、CDは新旧合わせて8枚(当時)にもなった。初めの頃はLPも出ないんじゃないかと心配されたものだが、今では好きなだけやれるという感じがする。旧作では46話まで制作するのに打ち切りだ、延長だと騒いでいたのに新作ではいともあっさり46話をクリアしてしまった。CDも既に3枚出ている。数だけ見ると旧作と同じなのだが、リリースするのにまるで困ってないという印象が強い。
☆ い つ か 王 子 様 が・・・・ ☆
誰がプロデュースしたのかはっきりは分からないが、桜庭伸幸が多分しているのではないかと思われる。主題歌、エンディングの他に挿入歌や特別BGMをこのLPのために制作している。作曲家、作詞家には主題歌も手掛けた有名な佐々木勉、荒木とよひさが参加しており、なかなかレベルの高いものに仕上がっている。もっとも編曲面ではどうしても子供に親しみやすいアレンジされているように感じた。それでも小山茉美自身がかなり歌っており、ファンには楽しめるようになっている。劇中に使われた『魔法の子守歌』をリアレンジして三ツ矢雄二が歌っている。ザ・ブレッスン・フォーはよく童謡なんかを歌っているコーラスグループだ。非常にいい出来だと思われるのは『夢のフェナリナーサ』と『あなたへのラブソング』だろう。このLPは爆発的なセールスを記録し、小山茉美はビクターからゴールドディスクをもらったとのことだ。
☆ 夢 で 会 い ま し ょ う ☆
OVAもこのぐらい面白ければと思う。このLPドラマ編はとても面白い。内容はアリスの代わりにモモが不思議の国を冒険する。映像は無いもののモモの楽しさ一杯で文句の付け所が無い。もっとも基本的な部分はキャロルの原作から頂いているんですが、キャロルに関してはアマチュアではない私もこの作品をお勧め致します。またB面はミンキーモモグランプリを企画して今までの懐かしい場面をピピルとカジラの楽しい解説付きで聞くことができる。100パーセント面白いと言える最高の1枚。
☆ マニアック・ライブラリー ☆
待ちに待ったミンキーモモの劇中に使われたBGM集。番組が終ってから発売されたと思う。当初レコード化の予定がなかったのか全曲モノラル録音である。しかし、12インチシングルというその頃の流行にのっているので収録曲が少なくて、とてもとてもとてもとても残念だ。アナログシンセサイザーと生楽器の融合が気持ちいい。作曲は高田ひろし先生。まろやかな曲が素晴らしすぎる上に作品に他の追随を許さないほど合っていた。『笑っていいとも』『いただきます』などにも頻繁に使われていた。それにしてももし『悲しみのテーマ』を収録していてくれたら今ごろ私の部屋はもっとすっきりしてたはずだ。
☆ 夢 の 中 の ロ ン ド ☆
OVA『夢の中のロンド』のBGMで、音楽担当は渡辺敬之である。デジタル楽器、デジタル録音による新時代の音楽だ。当時アイドルとして売り出されていた志賀真理子が主題歌、エンディングを担当している。また小山茉美も1曲ここで歌っている。全体的にはシンセサイザーを多用した曲が多く、ギターの音もエフェクターのかけ過ぎといった感じで余り好ましくない。TVのBGMの音がかなり柔かっただけにこちらの音楽はかなり堅くてギスギスした印象を与えてしまう。それが画面上にもかなり影響を与えているものと思われる。しかし作詞で再び荒木とよひさが参加していることは特筆すべきことである。
☆フェナリナーサソングフェスティバル ☆
OVA『夢の中のロンド』が発売されたことを記念されて『いつか王子様が・・』と『夢の中のロンド』の2つのLPから歌物だけをセレクトして出されたCDで、曲と曲の間に小山茉美のナレーションが付いている。今までの曲なので特に目新しいものはない。しかし、モモのナレーションがあまり気にいらない。台詞という台詞がすべて前のミンキーモモならこんな話し方は絶対しないな、と感じさせてしまうからだ。ずっと小山茉美の声が変わったのかと思っていたが、そうではなくて本当は台詞に問題があったようだ。曲だけ聞くならともかく、このナレーションだけは耐えられない一枚である。
☆ ダ バ ダ バ ダ ☆
日本テレビで始まった新しい『ミンキーモモ』のBGM集。音楽は長谷川智樹が担当している。TVで聞いていた時あんまりいい曲じゃないなと思っていたが、CDのほうでじっくり聞いてみるとそうでもない。?と思っていたが、何のことはない、単に番組に合っていないだけだった。本人もCDの解説書でイメージが違っていたと書いてる。ま、よくあることダバ。主題歌はDJの小森まなみが担当した。まさか小山茉美以上に歌が下手な人間が歌うとは思っていなかったので、正直言って疲れた。ここの曲はほとんどマッキントッシュで作られている。多分、パフォーマーとかアンコールあたりでしょう。ミキサーが悪いのか音に厚みがない。
☆ 雪 が や ん だ ら ・・・・・・ ☆
日本テレビで始まった新しい『ミンキーモモ』のドラマ版CD。盲目の画学生、ミシェルとモモの悲しい恋の物語をラジオドラマ風にまとめた秀作。林原めぐみのカエル声もこのCDに限っては直っている。モモの性格もTVとは違って可愛らしい。ひたすら悲しい物語ではある。もっともほとんど、『夢見るダイアモンド』『いつか王子様が』の踏襲である。さらにこの美しい物語をぶち壊しているのはとてつもなく下手な効果音である!何だこりゃ、ド素人ですね。あの足音だけで感動も一気にさめる。ラジオドラマに足音は御法度だと知らないらしい。このCDで初めて『ダバダバフォーリンラブ』の作曲者、岡崎律子のきれいな歌声が聞ける。編曲者には西脇辰弥を迎えて音楽的には素晴らしい。なんとあの川井憲次先生まで参加しているのだから悪いわけはない。TV版も川井憲次先生に担当してほしかったぞ。ひたすら音楽的には充実している。
☆ 歌 う フ ェ ア リ ー テ ー ル ! ☆
日本テレビで始まった新しい『ミンキーモモ』のオールソングアルバム。新主題歌とエンディングを収録していないという信じられないCD。小森まなみが4曲も歌っていて、作詞もしている。湯山邦彦も当然作詞しているし、ついに首藤剛志も作詞している。おまけにコーラスで参加している。西脇辰弥がプロデュースするとばっかり思っていた私はこれを聞いた時かなりショックだった。主人公(林原めぐみ)は、なかなか歌がうまいのにまったく有効に使われていない。最後の岡崎律子の歌だけが救いである。一言で言うなら学芸会ですな。つまり音楽的にどうこう言うものではない。
☆ 夢 を 抱 き し め て ☆
シングルのみで発売された新『ミンキーモモ』の新主題歌とエンディング、カラオケの3曲。作曲は岡崎律子、作詞は渡辺なつみ、編曲は西脇辰弥のベストメンバーで作られたミンキーモモ史上最高の音楽傑作。褒め過ぎかもしれないが、とてもいい曲であることは間違いない。林原めぐみの歌も冴えている。シングルのみの発売が非常に残念である。
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