書類を整理していたら首藤先生のコラムの中で「ミンキーモモはロリコンを受けて立つ」回をプリントアウトした紙が出てきた。
ロリコン≒萌えは異常だが、関わらなければいい。昔と違って今は積極的に女と付き合わない男が増えた。ロリコンはアニメ産業にとってお客様。しかし代用された生身の女性達は不快に思うだろう。糾弾されれば表現は規制されるかも。ミンキーモモは時代にあったモノを描きたい。三代目モモの内容は「ロリコン」「オタク」「萌え」について無視できないだろう。気持ち悪いモノではなく、社会現象として考える。
驚くべきことに2006年なのに早くも「性的搾取」という建前で横行している表現規制圧力を予測している。首藤先生の危惧どおりの未来だ。また、いち早く「草食男子」についても言及。
確かにアニメに限らず性的な表現規制が厳しくなった。しかし、それで得した女性より職を失った女性の方が多いだろう(例・レースクイーン等)。草食男子に関しては男性ばかりに問題があるとは言えない。日本社会の貧困化も要因の一つだ。また「萌え」≒推し活というのは基本的に二次元キャラを含めたアイドル対象だろう。それはハロプロ~AKBグループ、ジャニーズの流れで強化されている。
改めてコラムを読んでみると批判というよりは、時代を反映するミンキーモモのテーマとして適切だと考えているように見えた。そこには決してロリコン≒萌えが蔓延するアニメ業界に迎合しないぞという意気込みが感じられる。ミンキーモモは決してロリコン向けではない。昔から美少女が出ていれば映画だろうがドラマだろうが、萌える人は萌えるのだ。
このコラムから17年後の現在、全部的中している(笑)ツイフェミ(ツイッターによるフェミニズム運動)は常に二次元美少女限定で批判を繰り返している。二次元美少女達に地方活性化を頼らなければいけないほど日本経済は疲弊しているのだが。個人的な考えだが、ロリコン自体は存在してないと思っている。そんなに問題だと思っているなら海外では認められている低年齢少女との結婚を批判した方がいい。
所詮、二次元キャラは非実在性青少年で被害者は存在していない。
空モモの時にスポンサーである玩具会社を暗に批判した首藤先生が、今度は萌えアニメを乱造するビデオメーカーを批判したいと考えたのだろう。ただ、ミンキーモモに萌えていた男がレミー島田に萌えるようになったからといって大した変わりはない。二次元キャラを取り上げれば草食男子が普通に生身の女性と恋愛しはじめるはず、とは書いてないが、他人の恋愛観など批判しても仕方ないのではないか。少子化は「女性の自立化も手伝って」と指摘しているんだから、男性だけでなく女性側の問題も描かなければ不公平だという気がした。
どのみち少子化問題は社会で大きな問題にもなっているぐらい深刻で、政治家や研究者が何とかしようと躍起になっている。それでも何の解決策もなく悪化する一方だ。別に萌えフィギュアだけが原因でもあるまいよ。ロリコン・BLアニメ好きでも結婚して家庭を作っている人達たくさんいるじゃない。国がマッチングアプリ作って強制的に登録させれば改善するんじゃね。マイナンバーカードの情報でも利用したら?(笑)
図らずもロリコン≒萌えに興味のないのに元祖アニメの作者になってしまったから、自分なりの考えを提示したかったのだろう。ただ、そのミンキーモモ三代目はエンタメとして面白いアニメになったのか?本来なら留意すべきなのは、そこだった気がする。そういう商売度外視で受けも狙わず自分のテーマを探求するのが首藤先生の偉大なところだったと痛感せざるを得ない。
イラストに「ミンキーモモはロリコン達を受けて立つ」って文言を入れたら、すごくエッチな意味になった気がして萌えました。
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