戦国魔神ゴーショーグンの悪の組織ドクーガは無罪放免!?
ミンキーモモの前に制作された兄弟作品のゴーショーグン。悪の組織ドクーガの幹部はまんまと逃げおおせたというのが引っ掛かる。もっともグッドサンダーチームも傭兵みたいな連中だから気にしなくても変ではない。ただ、個人としては悪の組織幹部に正義の鉄槌を加えてほしいと思うのだ。
憎めない悪役というと葦プロも仕事を手伝っていたタツノコプロのタイムボカンシリーズを思い出す。あのドクーガの幹部には同じような匂いを感じる。それが「さすがの猿飛」を経由にして流れ流れて「ポケットモンスター」のロケット団に変化していく。ロケット団もポケモンを盗もうとする悪の組織だが、もろ悪党の雰囲気がない。
今ではタイムボカンシリーズのような愉快な悪役も見かけなくなった。完全な悪役は少なくなり、悪も許すのが当然になってきた。プリキュアシリーズなんかでは初めから敵にも悪に染まった理由があるから憎めないように作っている。ここら辺も大した罰も受けずに逃げおおせる。
「鬼滅の刃」は悪い敵を殺すという当たり前の事を久しぶりに描いているところが逆に新鮮なのかもしれない。殺さなければ終わらないっていうのは競技でもない戦いにおいて本来なら重要だろう。主人公達には関係ないかもしれんが、迷惑をこうむった人達や殺された人達はたまらない。ゴーショーグンのケン太の父親はドクーガに殺されたんだが……。
ただ首藤先生の書いた「ポケットモンスター・ミューツーの逆襲」でもミューツーは不幸な誕生とはいえ悪い事をやった。それでも何もなかったかのように空に飛んでいく。ちょうどミンキーモモの「夢の中の輪舞」で子供達を拉致したペーターが無罪放免で空に飛んでいくのと同じように……。
いつの間にか悪が許されるのは当然になったが、改心もしないで逃げおおせるのは如何なものか。
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