ミンキーモモ・コンプリート BD-BOXの不安
2022年末にミンキーモモ・コンプリート BD-BOXが発売される事になった。ブルーレイではあるが、内容はハイレートSD。ちなみにブルーレイの容量50ギガとDVDの容量8.5ギガ、各収録時間でそれぞれ割ってみるとブルーレイの方が4~5倍の密度になりそう。DVDの方はMPEG-2という圧縮形式だが、ブルーレイの方はH.264という圧縮効率の高い技術を使っているのも大きい。
ということで新たにデジタルマスタリングもされているし、DVDの画質を上回るのは間違いない?
ただ、前回の空モモBD-BOXにおける画質が非常に悪かったという評価だから妄信はできない。それにハイレートとはいえSDなのでHDには敵わない。怖いのは、この後にHDでちゃんとしたBD-BOXが発売される事じゃないだろうか。そうなると今回の5万円そのものが無駄になってしまう。ハイレートSDで発売されるのは「コスパいいので買いやすい」という点。つまりマニア向けではない。
80年代アニメのBD-BOX化、画質に関しては賛否両論がある。全員が「文句なく美しい」という事がないようだ。「戦闘メカ ザブングル」なんかは「Blu-ray化するにあたり、ニューマスタープリント、2Kスキャン、HDリマスターを実施。」それでもまだ画質に不満な人達もいた。
このハイレートSDによるBD-BOXがミンキーモモ最終版なら買う価値もある。しかしながら、数年後にちゃんとHDリマスターでBD-BOXが出た場合は……現時点で最高画質ではない中途半端な商品を大枚はたいて買っていいのか不安が残る。
もし首藤さん以外のミンキーモモ新作が見たいと思っている人達は、このBD-BOX売り上げが原動力になる可能性もあるので買った方がいい。