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2022年8月 5日 (金)

友情の描写不足

一緒に遊んでいてもお供の3匹は手下である。脚本・シリーズ構成の首藤剛志氏にとって友情は苦手なテーマだったのかもしれない。

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地底のプリンセスやら魔女ブレンダとか友達っぽいキャラも出てくるのだが、「友情」を感じさせるような心の触れ合いはないのである。「ゴーショーグン」でもグッドサンダーチームは仲間かもしれないが、友情のようなものはなくてサバサバした間柄だった。「ポケットモンスター・ミュウツーの逆襲」でもサトシとピカチュウの関係はモモとお供の3匹のようなもので、石化したサトシを目覚めさせようとするピカチュウとのシーンは感動的かもしれないが、友情とは違う(正直サトシとピカチュウの関係は恋人のようで何か気持ち悪い)。

お互いの事を考えてプレゼントしてみたり、支えあったり、かばったり。そういう部分がすっぽり抜け落ちているのだ。魔法で変身してドタバタ解決して終わりというパターンは確かに面白かったが、友情のような熱さはなかった。「大いなる遺産」にしてもミイちゃんとおじいさんの友情という感じではない(あれは幼女による癒しである)。

時々からみのあった空モモと海モモの間にも友情はない。それを象徴しているのが「旅立ちの駅」。空モモは捕まり、海モモはミリと逃げて別行動になるのである(しかも彼女は空モモがいない事に気が付きもしない)。海モモは空モモを見捨てているのだ。あのシーンはボーっと見ていると気が付かないだろうが、2人の関係を象徴している。そう、彼女達はやはり仲間かもしれないけど友達ではないんだよな。

Jk

たまに「ミンキーモモ」を見ていると感じるのはドライな人間関係だ。親から一人で地上に行けと言われて従うモモ、夢の国に帰るからと両親の記憶を消す海モモ……。そういうドライな関係の中に熱い友情は芽生えない。

ただ面白い物語に友情・愛情は必須かと言われれば、確かに違うだろう。

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ミンキーモモ」カテゴリの記事

コメント

セニトさんこんにちは。

うーむ、確かに『ミンキーモモ』は、改めてご指摘のように概観すると、人間関係が全体に希薄ですね。
前レスにも書いたのですが、ご提案のOVA「案」の中で、見てみたいなと思うのはレイさんとの話や、フェナリナーサの風景をチョイスしたのは、「それらが描写不足だから」ですね。

レイさんとの関係や、交流のようなものは、もっと膨らませ方があったと思うのに、そうしなかった(出来なかった)のは、原作・原案者にそういう「原体験」が無いからではないでしょうか。これがまさにご指摘の「友情の描写不足」ということにつながっているかと。

辛辣な言い方かもしれないし、既に物故者になった人にはどうしようも無い言い方ですけれど、評価としてはそういうことなんじゃないかと。

そうすると、結局『ミンキーモモ』は、モモの姿態で持っていた作品ということにもなりかねない…。もっと言えば、モモが当時の「ロリコン」の人々に騒がれなければ、「著名な作品」(名作かどうかということとは別)になり得なかったのではと思えるわけですね。
そこのところ、首藤氏をはじめとするスタッフ各氏は自覚出来ていなかったのではないでしょうか。

エポックメイキングな作品ではあったと思いますが、制作姿勢や、ストーリー進行には意外な欠陥があったとは言えそうです。まあしかし、当時は多くの作品に共通する問題だったのかもしれませんが。

でも『コメットさん☆』では、『ミンキーモモ』に対するオマージュのようなものが、各所に見られるんですよ(笑)。例えば3話、6話、31話など。

投稿: すぎたま | 2022年8月 8日 (月) 14時32分

すぎたまさん、こんにちは☆暑い日が続きます。

描こうにもフェナリナーサやタラッコ、魔法などの設定は殆ど決めてないような気がします。

投稿文からは削除しましたが、ご指摘のとおり首藤さん自身に友情の原体験みたいなものが足りなかったのかと思います。

ただモモの姿態で人気になったなら、時代の違いはあれど海モモも人気が出なければいけなかったと思います。実際のところ海モモの人気は微妙です。

もちろんキャラとしての人気も高いのですが、わざと首藤さんはそれを無視していたように感じます。

「コメットさん」は観てましたが、余り覚えてません。モモのオマージュなんてあったかなぁ?面白かったのに打ち切りなんて勿体ないアニメでした。

投稿: セニト(偽名) | 2022年8月10日 (水) 11時39分

セニトさんこんばんは。

毎日暑いですね。泳ぎに行ってメガネ(ゴーグルじゃ無く普段使いの)流したすぎたまです(笑)。うわーん(笑)。

新作モモさんの人気がイマイチなのは、作画もかなり安定してましたし、堀内作監回などは、相当当時騒がれていて、セル画は高騰とかしていましたけれど、ストーリーに引っ張られてしまいましたかね。そうだとすると残念ですね。

首藤さんの「志向性」が、こうなるともうわからんです…。あの生前のブログもある程度読みましたが、結局「言い訳」にしか聞こえず、本当に氏がどう思っていたのか、作品としてどういうとらえ方をしていたのかの深層はわかりませんでした。

『コメットさん☆』の、『ミンキーモモ』へのオマージュですか?。
3話で2階から階段を降りるとき、手すりをお尻ですべって着地までまるっきりと言っていいほどモモの有名カット(36話)と同じです。
6話は、居候する家庭のママさんが営む雑貨店に、フェナリナーサ城の模型が売られています。
31話は鎌倉駅東口の若宮大路交差点を、巨大荷物を持って「赤信号で」渡るコメットさん☆は、謎の光…じゃなくて、謎のラップフィルムのようなもので守られトラックに轢かれません。

ストーリー的に地味、かつ「結婚相手探し」みたいなのが、感覚的に古く一般受けしませんでしたね。おけやさんは、『チンプイ』に次いでの担当でしたが、あれも結婚相手がどうとか言う話でした。
モモはそもそもそういう話では無かったですし、もっとレギュラーで登場する近所の男の子でもいれば、よりストーリーに広がりが持てたような気がします。例えばその子だけは、モモが魔法を使うのを知っていて、フェナリナーサを地球に戻すには、その子が鍵になる…とかね。その子と友情とその先にある、ちょっとした恋心があってもいいかもしれませんし。

投稿: すぎたま | 2022年8月10日 (水) 16時29分

すぎたまさん、こんにちは☆

うわ、眼鏡を海に流しましたか……ストッパーみたいなの付けていても流されたんでしょうか?眼鏡は高いですからね……。

ブログでも投稿しましたが、堀内さんは可愛く描いてるのに性格が微妙なんで頑張りが報われてない面があると思うんですよ。

それにストーリーも夢の存在擁護で人間は悪という構図が多くて見ているのが辛いんですね。

首藤さんからは人間(人類)に対する憎しみだけは明らかに感じますね。そういうところも共感できます(笑)

コメットさんでのモモオマージュ箇所のご指摘ありがとうございます。アマゾンプライムとかに追加されたら確認してみたいです。

そういやミンキーモモ(空)でも魔法のプリンスと恋して結婚するみたいなアイデアはあったようですよ。没になったのは男の子が出たらファンが悲しむという配慮ですかね??

プリキュアもですが、男の子を出すと恋愛に発展してしまうので扱いが面倒なのかもしれません。

投稿: セニト(偽名) | 2022年8月12日 (金) 10時24分

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