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2022年8月

2022年8月18日 (木)

夢・魔法の○○とか女の子を馬鹿にしすぎ

医大受験で本来なら合格するはずだった女子が不合格されていた問題から、女子だからといって頭が悪いわけではない事は明らかだ。それなのに少女向けアニメ等では「魔法・夢」みたいなフワっとしたもので設定を誤魔化そうとしている作品が多すぎる。男の子には科学の力、女の子には魔法の力というのは時代遅れも甚だしい。

夢・魔法の力、夢・魔法の国、夢・魔法のアイテム……説明しなくていいし、考えてなくて済むからだ。女の子には可愛くてフワっとしたものだけ与えていればいいという発想。

昭和時代はまだ「ベルサイユのばら」「エースをねらえ」等々、少女向けにもバラエティーがあった。しかし今は何だ。何の説明も出来ない力で気分次第で不思議な力を使い、あまつさえ外見を、オシャレな服装に着替えて……アイドルになるならマシ。動きにくい服装なのに得体の知れない相手と戦う「魔法少女??」

これは2度と使わないのに難しい設定を考えても仕方ないし、どうせ女の子は興味ないだろうと思われているからだろう。極端な話をすれば「女の子はアホだからキレイな服(メイク)と不思議な力を与えておけばいい」と甘く見られている。

多様性、ジェンダー平等が叫ばれるが、女の子が主人公だと似非フェミニスト(ツイフェミ)が「性的だ」とクレームを入れるから結果として少女向け作品は作りづらくなったんだろうな。こんなんだから利発な女の子達はすぐに少女向けアニメを卒業して、より複雑な世界観の少年向けアニメを見始めるのだ(もしくはBL)。

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そろそろ少女向けも「夢・魔法」を上手く使った「ミンキーモモ」並みにセンスのよい、深いアニメの制作に再チャレンジするべき時期ではないだろうか??

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2022年8月14日 (日)

首藤先生の性癖を考える

ミンキーモモの原案者・首藤剛志先生。今回は尊敬する首藤先生ご自身の性癖はどうだったのか逆に詮索していきたい。

「ピーチブックいつかきっと」によると「ビニ本(エロ本のこと)なら18歳以上30歳未満」と書いている。まぁ普通に萎れてない程度の若い女性が好きという事ですな。

好みの女性は「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュースとのこと。このショートヘアは18歳のミンキーモモに反映されている。

付け加えて言うなら、モモとレミー島田のモデルで声も担当した小山茉美さんが好みなのは間違いない。「自立した女は根の暗い男性が敬遠するタイプ」と決めつけているが、小山茉美さん(人妻)にしてもミンキーモモにしても根の暗い男性達に大人気だった。

さて、更に深掘りしてみる。自由に作れたOVA「戦国魔神ゴーショーグン・時の異邦人」にヒントがある。悪夢の中に囚われたレミーが見せられるのは自分の死にざまだ。生きながらにして内臓を黒ヒョウに食われているレミーのシーンはエロチックである。

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もう1つ、人気小説「永遠のフィレーナ」。3巻「悪夢への挑戦・神殿の謎」には神殿に仕えるために全国から集まる神女団が出てくる。実はこの「子供が産めない処女たち」は帝国が優秀な人民を作り出す研究のために、気を失ってる女性達から腹を裂き子宮を取り出しているのだ。小説とはいえ残酷すぎる描写に寒気がした。

この2つから導き出せる仮説としては「若い女の内臓(子宮)を生きたまま滅茶苦茶にする」というグロテスクな性癖だ。この2つのシーンは必ずしも必要なエピソードではないはずで、「どうしても趣味が出てしまう」という首藤先生のお言葉どおり、エクスタシーを感じるからこそ挿入したと思われる。

こうして考察してみると、2人のミンキーモモが苦しめられるのも首藤先生のサディスティックな性癖が影響している気がする。また神女団の「子供が産めない体」というのは海モモの養母と同じで、そういう欠陥にエロスを感じていた可能性もある。

いずれにしても最も女である部分の子宮(の破壊)に尋常ではない興味があったようだ。普段は女性賛美の首藤先生ではあったが、心の底には女性を滅茶苦茶に壊したいという欲求があったのではないか。そして、そういう衝動がうまく創作意欲と絡み合って名作を次々と生み出したのかもしれない。

――そんな首藤先生の誕生日は8/18……もうすぐだ。これからも先生の作品を大切にしていきたい。

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2022年8月 5日 (金)

友情の描写不足

一緒に遊んでいてもお供の3匹は手下である。脚本・シリーズ構成の首藤剛志氏にとって友情は苦手なテーマだったのかもしれない。

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地底のプリンセスやら魔女ブレンダとか友達っぽいキャラも出てくるのだが、「友情」を感じさせるような心の触れ合いはないのである。「ゴーショーグン」でもグッドサンダーチームは仲間かもしれないが、友情のようなものはなくてサバサバした間柄だった。「ポケットモンスター・ミュウツーの逆襲」でもサトシとピカチュウの関係はモモとお供の3匹のようなもので、石化したサトシを目覚めさせようとするピカチュウとのシーンは感動的かもしれないが、友情とは違う(正直サトシとピカチュウの関係は恋人のようで何か気持ち悪い)。

お互いの事を考えてプレゼントしてみたり、支えあったり、かばったり。そういう部分がすっぽり抜け落ちているのだ。魔法で変身してドタバタ解決して終わりというパターンは確かに面白かったが、友情のような熱さはなかった。「大いなる遺産」にしてもミイちゃんとおじいさんの友情という感じではない(あれは幼女による癒しである)。

時々からみのあった空モモと海モモの間にも友情はない。それを象徴しているのが「旅立ちの駅」。空モモは捕まり、海モモはミリと逃げて別行動になるのである(しかも彼女は空モモがいない事に気が付きもしない)。海モモは空モモを見捨てているのだ。あのシーンはボーっと見ていると気が付かないだろうが、2人の関係を象徴している。そう、彼女達はやはり仲間かもしれないけど友達ではないんだよな。

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たまに「ミンキーモモ」を見ていると感じるのはドライな人間関係だ。親から一人で地上に行けと言われて従うモモ、夢の国に帰るからと両親の記憶を消す海モモ……。そういうドライな関係の中に熱い友情は芽生えない。

ただ面白い物語に友情・愛情は必須かと言われれば、確かに違うだろう。

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2022年8月 1日 (月)

OVAは要らなかったのでは……

放射能マークのモモちゃんよりスカートめくられてるモモちゃんの方が需要あるのかもしれん……。

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前々から思っているのだが、別にOVAは必要なかったのではないか。「夢の中の輪舞」はこの後すぐ死ぬとか思うと心から楽しめなかった。「夢にかける橋」はミンキーモモである必要なし、「旅立ちの駅」は海モモの両親死亡・お供消滅という暗い裏設定が暴露されて気分悪い。

OVAは意外に作るのが難しいらしい。というのも一度は終わった作品だから、そこから再起動させるのが大変なのだそうだ。実際のところ「夢の中の輪舞」なんかは作画が変わりすぎてた。そういえば姉妹作の「ゴーショーグン・時の異邦人」もテレビとはかけ離れたストーリーだったな。

「また、やりたいね」はスタッフの合言葉にしてファンの希望でもあるが、そう簡単ではないだろう。特にモモのように死んでたりすると続編としての制作は厳しい。「夢にかける橋」みたいにテレビ版と完全に切り離してしまえば楽かもしれないが、ミンキーモモならでは魅力を伝えられない。

テレビで見た素敵な世界をもう一度!、叶わぬのがミンキーモモなのだ。

あなたなら、どんなOVAが作りたいですか??自分なら以下のとおりでした。

ミンキナーサをもう一度活躍させるエピソード

子供のモモが恋するエピソード

レイちゃん主役のエピソード

フェナリナーサに住んでた頃のエピソード

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