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2022年6月

2022年6月30日 (木)

ミンキーモモとクリィミーマミはガンダムとマクロスの関係である

別にどちらも好きで構わないが、当然の事ながら別々の作品である。どちらも好きという場合は変身する魔法少女アニメというジャンルが好きなのだろう。クリィミーマミはミンキーモモの成功を受けて制作されているために設定はミンキーモモから殆ど拝借している。まぁエンタメではよくある事だ。ミンキーモモにアイドルと恋愛の要素を追加されて制作されたのがクリィミーマミ。どこかで聞いた事があるという人達はするどい。

そう、ガンダムとマクロスの関係だ。

マクロスもガンダムの影響を受けて制作されて割と似た内容になっているが、ここにアイドルと恋愛の要素が追加されているのだ。美樹本晴彦氏も安彦良和氏に強い影響を受けているため、絵柄的にも近い。更にこの時点ではシリーズになっていなかったガンダムを差し置いて超時空「シリーズ」を作ったのだ。そう、スタジオぴえろが魔法少女「シリーズ」を作った状況によく似ている。まぁガンダムも慌てて完結したはずのガンダムをシリーズ化したわけだが……

葦プロさんにはサンライズのような潤沢な資金はなかったので、魔法少女をシリーズにも出来ずに奪われ、前評判の高かったマッドマシンを中止してロボットアニメのドルバックやダンクーガでヒットを狙ったが、今ひとつだった。

ミンキーモモの書き込みで不思議なのは「ミンキーモモも好きだけどクリィミーマミも好き」「どちらかというとモモ/マミ派」と訊かれてもいないのに2つの名前を挙げる事だ。これは近年の魔法少女ジャンルにおいて、この2つが原点的な役割を果たしていてライバルのように考える人達が多いからなのかもしれない(もちろん本来の元祖はミンキーモモの方である)。

この感覚を否定はしないが、ガンダム好きな人がいちいちマクロスと比べる事は余りないので違和感はある。「クリィミーマミとマジカルエミ」「ペルシャとララ」みたいな比較も見た事がない。恐らくは「クリィミーマミ」~「ファンシーララ」は似すぎていて比較対象になっていないのだろう。

ぴえろ魔女っ子シリーズと葦プロ魔女っ子を見分けるのにスカートの形状が有効。ぴえろ魔女っ子の方は折り重なった形をしている……のだが、ファンシーララだけ違うんだよなぁ。スカートの描き方が変わってるの見た時に高田明美先生も矢張り人間だなぁと思った。

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結論的に言うと多分「ミンキーモモVSクリィミーマミ」という短編アニメやOVA同時上映がそのまま2つの作品をセットにしてしまったのだろうと考えられる。今でも、この2つが同じシリーズだと信じている人達も多数いるし、一度でもセットとして覚えてしまったものは死ぬまで変わらないものだ。

当時は知ることができなかった視聴者の生の感覚が、ネットには書かれていて興味深い。

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2022年6月28日 (火)

梅雨明け~「夏への扉」「攻殻機動隊」「マトリックス」 #変身のメカニズム #ミンキーモモ

なんのこっちゃ。最近は背中も右手も痺れてきてるので、いつまでも絵は描けないだろうから今のうちに描いてとくかいスクール水着。今年の梅雨は短すぎて既に明けたとか発表してるが、あとで間違ってたとか言っても遅いよ気象庁さん。

アダルトタッチで専門家に変身って、脳の中はどうなってるんですかね。

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はい、それにお答えできるのが「攻殻機動隊」「マトリックス」です。あれって自分の能力をインストールして追加できるんですよ。つまり、ミンキーモモの専門家としての知識・能力は同じように専門家ソフトを変身の際に追加してるわけなんですよ。ゲームでいうと追加カートリッジです。セガサターンで発売されたウルトラマンのゲーム「光の伝説」これですね。ディスクだけでなくカートリッジ刺してデータを増やす形式でした。

で、肉体の方は18歳へ予測変換。本当の肉体ではなく、ゲームでいえばスロットを増やして余裕を持たせているわけです。子供のままでは筋肉等に知識・技術を生かしきれない場合がありますので、大人の体が必要なのは分かるでしょう。また色気が必要な仕事もあるわけですから、大人にならねばなりません。

まぁ変身が解けて子供になれば一部の知識は残りますが、新しい情報は引き出せなくなります。ハードディスクを取り外されたような感覚になるでしょう。変身すれば万能感が出てきますが、その分だけ子供に戻った時に喪失感が発生して余り変身を繰り返すと情緒不安定になると思われます。もともと「大人になる」などの変身魔法は人格障害を引き起こしかねないので、多用するべきものではないのではないでしょうか。

どちらのモモも最終的に精神的にうつ状態になったのは必然的ですね。

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2022年6月25日 (土)

スポンサーからクレームの入ったバイファム

サンライズアニメ「銀河漂流バイファム」1話でスポンサーが問題視したペンチの笑った時の目。目の描き方がアラレちゃん。この目を巡ってスポンサーや大人の連中は文句を言ったとプロデューサーの植田さんは語っていた。何が問題だったのかといえば完全にギャグにしか見えないからだ。バイファムはシリアスなSFアニメなので、ギャグのイメージが強い芦田豊雄氏の起用に少なからず反対があったらしい。

ミンキーモモのキャラがシリアスな展開にも耐えられたという事実があったからこそ、バイファムも成功したのではないかと思っている。

さて、この時のペンチの目はミンキーモモの目と違う鳥山明系のギャグ目だ。実はバイファムの方って芦田豊雄氏が自ら作画監督しているから、一度も作画監督しなかったミンキーモモとは意外に絵柄が違うのだ。 芦田豊雄氏は妙にあちこち線を入れたがるし、他のライブアニメーターよりも固い線を描く傾向にある。この頃はエラも目立つようになってきて顔がホームベースのようだった。芦田氏にとってもバイファムは過渡期なので絵が安定していない。

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話は少し逸れたが、何が問題だったのか。

そう、実はミンキーモモでもギャグ目は作画監督・渡辺浩氏を中心に使われていた(上條修氏も使っている)……これは設定にはなかったので本来はNGだと思う。が、総作画監督などいない時代は少しぐらいのブレでリテークさせる余裕などなかったし、この程度はどうでもよかったのだろう。とはいえ、ミンキーモモでは飽くまでもギャグシーンに限定されていた

それがバイファムでは1話のペンチを可愛く見せるシーン、いわゆるシリアスな部分で無意味にギャグ目を使ったのである。当時、私はスポンサーでも大人連中でもなかったが、確かに違和感はあった。スタジオライブはやたら暴走する作画が売りの会社だったから切り替えが出来なかったのだろう。

作画するアニメーターは作品の内容は何も考えてないし、ストーリーさえも知らない。そういう人達はアラレちゃんの仕事をすれば、影響を受けてシーンを考えずに無意識にギャグ目を使ってしまう。つまりは、そういう事。

確かに芦田氏の起用はバイファムだけでは成功したかもしれないが、以降のシリアスなアニメで芦田氏を起用したアニメは殆どなかった。

つまり問題は、芦田氏が「どういう絵を描くか」(シリアスに描けよ)という事を含めての批判だったのではないか、と思っている。

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2022年6月12日 (日)

モモにゴスロリは似合うか

そんなシリーズはなくてよ。Photo_20220612163001

まぁ元々がシンプルなキャラクターデザインだから、余り派手なリボン・フリルごてごてしたのは似合わない気もするが。最近はアニメや漫画の影響もあってゴスロリって病んでるイメージが強くなったね。このところ地雷系ファッションと呼ばれているみたいだし。ゴスロリの一種としてはメイド衣装があるが、こちらは明るいイメージがある。色の違いだろう。ゴスロリは黒が基調になっているようだ。

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モモの魔法は「ごっこ遊び」 #ミンキーモモ

魔法で特定の仕事のプロフェッショナルに変身して事件を解決するミンキーモモではあるが、実際のところ自分で努力して身につけた実力でも技術力でもない。自分なりの正義のためかもしれないが、それがズルである事は間違いない。不正である。

そもそも魔法というもの自体がズルだ。それを使って何に変身しても、自分に都合のいい結果を出したかっただけという事実は変わらない。

こんな暴挙が許されているのは、モモの魔法が基本的に「ごっこ遊び」だからに他ならない。「警官になったふり」「看護婦になったふり」「医者になったふり」……「大人のふり」。まぁ一種の詐欺行為である。

こういう「ごっこ遊び」は子供だから許される事。しかしモモは罰を受けて最終的に「自力でプロフェッショナルになる」「頑張る人達を応援する」という道に進む。これは極めて自然だ。何故なら、それが本当に大人になるという事だからだ。

昨今の魔法少女(プリキュアを含む)・異世界魔法ブームもやはりチートであり、殆どは何の努力・対価もなしに魔法という戦闘能力を身につけている。真面目くさいエピソードとは裏腹に戦闘はおままごと、お遊戯だ。そう、これもまた「ごっこ遊び」の1つなのだ。

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海モモの「変な」ジグソーパズル #ミンキーモモ

ジグソーパズルって言ったら、これを思い出す。

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海モモなのに空モモみたいにリボンで変身して、何故かミンキナーサとゴッドスルメッチが描かれている。

 

見た事ない18歳モモが銃を構えている。しかも12歳モモより目立つなよ(笑)

 

描いた人の趣味全開、どうして商品化されたのか……。

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2022年6月 8日 (水)

ミンキーモモ(空モモ)新しいジグソーパズル発売

40周年とは無関係にキューティーズというメーカーからミンキーモモのジグソーパズルが発売された。クリィミーマミや鉄腕アトムなんかの商品も発売しているので、古めのアニメファンをターゲットにしていると思われる。

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使用されているイラストに描き下ろしはない。印刷物なので一度しか作らないだろうから希少価値はあるだろう。気になる方は早めに買おう。

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2022年6月 7日 (火)

銀河漂流バイファム~芦田豊雄の限界

サンライズ公式チャンネルで「銀河漂流バイファム」の配信が始まった。本格的なシリアスSFアニメなのにギャグアニメの芦田豊雄がキャラクターデザインした事で話題になった。

そのキャラクターデザインだが、大人キャラがしっくり来てない。もともと子供が得意な芦田氏だからというのもあるが、長年ギャグ的なキャラを描いてきたせいでシリアスな雰囲気を出せなくなってしまったのだ。「ミンキーモモ」時代はハンサムかギャグキャラで済ます事ができたが、「バイファム」はそうもいかず、弱点を露呈した形になった。

得意の筈の子供キャラもエラが張ってきて微妙。柔らかいタッチだったのが、この時期には角張ってきた。この後になって、ようやく鳥山明からの影響から抜け出し芦田キャラが確立してくる。「グランゾート」「ワタル」からの完成度は高い。しかし、この時期は過渡期でまだ手探り状態。

子供達の服装がまたダサい。ダサすぎる。芦田氏は随分とダサいアニメファンを揶揄していたが、本人もまた全くファッションセンスはなかったのだ。

「バイファム」はシリアスにおける芦田氏の限界が見えて、次の「ガラット」では今までどおりギャグ路線に戻り、以降もシリアスで仕事する事はなかったのである。

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2022年6月 5日 (日)

シャツ(ブラウス)・ズボンと無縁のモモちゃん

文句言いつつツイッターやってるが、まぁ確かに色んな人達の意見・感想を知るのは悪くなかった。…ミンキーモモに関して書きこんでいる人達のうち、まともな知識・興味を持ってる人達は殆どいないと判明。ミンキーモモが好きで岡崎律子に興味を持っている人達も実は少なかった。もう必要な情報は十分に集めたと言える。もはやミンキーモモのイメージも完全に固定化された。これが今後、変わる事はないだろう。

ところで度々、衣装(私服)をテーマにしているが、今回取り上げるのはシャツ(ブラウス)・ズボンである。記憶にある限り、短パン・パジャマ以外でズボンみたいなものは穿いてなかったと思われる。今でもプリキュアなんかでも「なるべく主人公はスカート着用」と推奨されているようだ。表舞台に立つ女性はなるべくスカート、正装はスカートである。女性のスタイルをよく見せる究極の服なのだ。というのも女性は下半身、特にお尻が大きいのでズボンは「似合わない」(膨らんで見える)。パンツ(ズボン)が似合うのはスリムな女性だけだ。

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つことで、描いてみたわけだけど男装みたいだな。カチューシャ似合わないので取ってもらった。違和感が凄い。スクール水着の比じゃない気がするぞ。

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何? 人モモがサロペット穿いてた?あれは別人だからノーカウント。

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