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2022年2月22日 (火)

ミンキーモモと小公女セーラ~ロンドンの描写

全く両者には関係がないという事は初めに書いておく。

1985年、「夢の中の輪舞」が上映直前ではあるが、深刻なミンキーモモロスだった自分。そこで見始めたのが世界名作劇場の「小公女セーラ」だ。テレビは余り自由に見られない家庭だったので、世界名作劇場も殆ど見ていないのに何故か見る流れになった。イギリスに興味を持っていた事と関係があったかもしれない。

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「小公女セーラ」はバーネット作のアメリカ児童文学。インドからロンドンの学校へ転校してきた大金持ちの娘・セーラが父の破産で一文無しになり奴隷同然で働かされ、イジメ抜かれる悲惨な物語である。小説と違いアニメは48話もあり、虐待されるエピソードがえんえんと続くので見続けるのが非常に辛い。脱落者も多数。それでも可憐で健気、気品と優しさを失わないセーラは非常に人気が出たのである。

問題はロンドンの描写である。バーネットはアメリカ人ではあるが、イギリス出身なのでロンドンの描写は細かいところまで完璧、アニメもリアルなロンドンだったと思う。それだけにミンキーモモでのロンドン描写のいい加減さが鼻に付いた。

「それからのモモ」で人間に生まれ変わったモモはロンドンへ引っ越す。しかしながら時代錯誤にも「浮浪児が大勢いる」と書かれているのだ。更にミンキーモモ91(海モモ)に出てくるロンドンの人モモは底辺の仕事・煙突掃除をしているのだ!!首藤氏が無知で不勉強なのは疑いようもない。「メリーポピンズ」が好きなので何十年も昔の話を引っ張り出してしまっているが、大間違いである。1980、90年代に浮浪児や子供の煙突掃除なんてない。首藤氏がご存命でも言い返せまい。もし分かっててやったなら罪深い

日本で例えていうなら、1980、90年代にチョンマゲして闇市で買い物しているようなものだ。情報をアップデートできていない。架空の「どこかの町」なら何でもよかったが、よく知らない実在の町ロンドンを出したのは悪手だった。首藤氏が危惧していたとおり人モモを出す事でミンキーモモ前作も含めて台無しにしたのである。

まぁ殆どの人達はアニメなど子供向けの暇つぶしと考えている時代だったから問題なかったのだろう。ただ、自分としては「小公女セーラ」を見ていた事もありロンドンそのものに興味を持っていただけにミンキーモモの雑な描写に失望した。ミンキーモモが名作と言われながらも今ひとつなのは美少女以外の作りこみが甘いからではないだろうか。

「夢にかける橋」もそうだが、どうも時代設定が曖昧すぎる。唐突に1900年前後みたいになってしまう。それが首藤さんの「趣味」なのは分かっていて魅力でもあるが、同時に「ポケモン」「ゴーショーグン」みたいに曖昧な時代設定でも許される作品でないと才能が発揮できなかったのは少々残念な話である。もうちょっと頑張ってほしかった。

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