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2021年12月14日 (火)

少女漫画のアニメ化は上手くいかない事が多い

和田慎二、柴田昌弘、美内すずえ、渡辺多恵子……などなど大人気少女漫画家の作品もアニメ化されたが、キャラクターデザインからして全く原作の良さを生かし切れてなかった。アニメスタッフに男性が多いからという部分もあったかもしれないが、最近の「かげきしょうじょ!」でも矢張りうまくいってない。

少女漫画キャラは細くて線が固い。横から見ると鼻が高すぎて可愛くないといった造形である。また淡い色を使う場合が多く、これがまたアニメに合わない。結果としては非常に中途半端なクオリティになってしまうのだ。ヒットした「フルーツバスケット」でも原作者が監修した2回目アニメ化の方が微妙な作画になっている。

これには実は根本的な問題が含まれている。少女漫画で少女は全世代的へ絶対的な魅力を描けないからだ。理想として「とにかく細い、痩せてる」が絶対条件だからガリガリ。女の子が持つフワフワした柔らかさは出せない。その上に描線は細くて固いから、骨ばってる雰囲気になってしまう。まぁ漫画はそれでもいい。それを描かない女性漫画家は高橋留美子を始めとして少年漫画家になっている。「うわさの姫子」の藤原栄子のように大抵は編集部に絵を直されてしまう。少女漫画を描かなければ吾峠呼世晴みたいに大ヒット飛ばしてしまう女性がもっと多いような気もする。少女漫画は昔から変わらず画一的な内容が多い。

アニメでそのまま再現しようとするから上手くいかない。少女漫画の絵の魅力は表現できないだろう。

結局のところ「ミンキーモモ」みたいに最初からキャラを作ったりすると上手くいく。これは、みさきのあ・服部あゆみという才能ある人達のデザインをアニメに慣れた芦田豊雄がクリーンアップした――という工程を踏んだから上手くいったのである。芦田豊雄だけで考えたデザインは古臭くて全然オシャレじゃなかった。

つまり、「ミンキーモモ」におけるキャラクターデザインは本当に一度きりの奇跡だったのである。

奇跡はそうそう何度も起きるモノではなく、女性漫画家がデザインしたものをアニメーターがクリーンアップすれば何でも上手くいくわけではあるまい。いかに「アニメという表現方法に落とし込むか」は非常に難しいのである。

少女漫画ファン=アニメファンではないので、萌えアニメ風に改変するのも危険だ。考えてみれば大成功アニメ「セーラームーン」だって、もともとはアニメが先に考えられていたから上手くいった作品である(※誰が原作なのか泥沼になった)。内容的にもコスチューム的にも男性向け要素が満載だ。おまけにキャラクターデザインは「ミンキーモモ」でお馴染みで芦田豊雄の弟子・只野和子。これで成功しないわけがない??だから原作?寄りにした「セーラームーンcrystal」は今いち人気が出なかった。

少女漫画のアニメ化はやめた方がいいが、大抵は漫画の宣伝なので止めはしない。京アニ風に老若男女問わず受け入れるほどの可愛い絵柄に変換できればいいが、まぁ難しかろう。

少女向けアニメも一見すると衰退したように見える。しかしアイドル・魔法少女のジャンルで少女向けアニメは好評である。ただし、男受けもいいジャンルでオジサンと一緒に楽しむのが必然になってしまった。これも「ミンキーモモ」の功罪の一つである。

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コメント

綿の国星の映画化は、うまく行った少ない事例かな。

Twitterの復帰、お待ちしています。

投稿: kenken1123 | 2021年12月14日 (火) 16時59分

コメントありがとうございます。他に「ベルサイユのばら」「赤ずきんチャチャ」等、成功例はあると思います。

ただ全体として見た場合は確かに少ない事例でしょうか。

Twitterはもう少しお待ちくださいm(_ _"m)

投稿: セニト(偽名) | 2021年12月14日 (火) 18時25分

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