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2021年12月 4日 (土)

シンデレラコンプレックスを読了

三笠書房から出ていたコレット・ダウリング著「シンデレラコンプレックス」を読了。訳はナンセンス文学にも精通している柳瀬尚紀先生。ルイスキャロル関係の書籍も多数翻訳されていて私の尊敬する人だ。

まぁ、この分厚い書籍について色々と語るのは大変なので短くまとめると「自立したいのに他人に依存してしまう(面倒を見てもらいたい)願望を自覚して葛藤する」女性の事である。

結婚した途端に自分のキャリアに自信をなくし、夫に依存して稼がなくなる。その事に対する不安……そんな感じだ。

もう、いい加減に「ミンキーモモ」のシリーズ構成・首藤剛志氏に対する批判は終わりにしたいとは思っている。しかし、これは指摘しなければならない。OVA「夢の中の輪舞」制作の時に「ピーターパン症候群、シンデレラコンプレックスをやめなさいというメッセージを込めた」と発言した事だ。

シンデレラコンプレックスは「男に依存したまま楽に過ごせばいい」という内容ではない。むしろ自立するために苦しんでる人達の心理だ。そもそも依存したまま何も疑問に思わないならコンプレックスになるはずないだろう。自分で「やめる」ような問題ではない!!もちろん自立するために努力は必要だが、既にその努力に目覚め始めているのがシンデレラコンプレックスである。

首藤氏は「女は家庭に閉じこもってりゃいい=シンデレラコンプレックス」と考えていたようだが、とんでもない間違い。実際にはカウンセリングが必要になるぐらい深刻なのだ。口は禍の元とはいうが、首藤氏が軽率に、よく調べもしないで「ピーターパン症候群、シンデレラコンプレックス」という言葉を使ったために誤解を招く結果となった。

結論からすると首藤氏の発言は根本的に間違っている。つまり「夢の中の輪舞」のテーマ自体が間違っているという事にも繋がる。海モモもだが、氏の勘違い的なコンセプトが「夢と希望」の世界観を著しく歪めていると言わざるを得ない。まだ変な高い意識(自分だけは他人に説教する資格がある)に目覚めていなかった空モモのテレビ版だけが本来の名作「ミンキーモモ」なのである。

恐らく、空モモの大成功が氏を増長させ、変えてしまったのだと思われる。

ただひたすら首藤氏はアニメファンを見て「現実逃避をして大人になりたがらない気持ち悪い奴らを批判してやろう」と思ったにすぎない。

なんというか、よく理系から馬鹿にされる何となく感覚的にモノを言ってしまう無学な文系の典型みたい。もう少し、しっかり調べて考えてからモノ作りをしてほしかったと思う次第である。

「ミンキーモモ」は確かに魅力的な作品であり、首藤氏のアイデアが不可欠だったのは間違いない。もっとも、それは空モモだけの話であり、「夢の中の輪舞」以降はむしろ世界観を自ら破壊していったのではないだろうか。ということで

「シンデレラコンプレックス」という言葉は首藤氏の考えているようなものではなく、自立に苦しむ女性達の事というお話でした☆317ページもあるので読みたい方は是非!素晴らしい翻訳でした!

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