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2021年11月11日 (木)

渡辺浩氏について #ミンキーモモ

ミンキーモモ(82)において渡辺浩氏の功績は目覚ましいものがあり、ミンキーモモを人気アニメの仲間入りさせた事に氏の力があったのは間違いない。

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オープニング作画に始まり、「暴走列車が止まらない」「がんばれミラクルズ」で原画を担当し、「妖魔が森の花嫁」でついに作画監督デビュー。新世代アニメーターの描く次元の違うモモの可愛さと細かな動きはすぐに評判になった。また「アニメージュ」表紙でビキニ水着姿の眩しいモモを描いてモモを一気にアニメアイドルの座へ導いた。

また「夢のフェナリナーサ」では秀逸な着替えシーン、その後も白雪シリーズも担当して人気を不動のものとした。

2年後、「夢の中の輪舞」では超美麗なアニメで素晴らしい作画を我々に見せてくれた。まさにOVA時代の開拓者の一人となる。

その細かな動き、卓越した技術による作画でベテランの上條修氏さえも虜にしてしまったとの事。そんな実力を身につけた渡辺浩氏、なんとジブリの「魔女の宅急便」の作画にも参加して、宮崎監督にも認められている事を示した。

ミンキーモモ(91)では、新しいモモのキャラクターデザインを作り直した。メインの作画は同じスタジオライブの富永真理に譲ったものの、初回や「走れ夢列車」「夢の彼方に」にて作画監督を担当して懐かしい雰囲気を感じさせてくれた。

最後のモモのエピソード、OVA「旅立ちの駅」では作画監督だけではなくコンテ・演出も手掛けて、まさしく「ミンキーモモの渡辺浩」を締めくくってくれた。

_______________以下、閲覧注意_______________

ライブ入社したころの渡辺浩氏を芦田豊雄氏は「天才少年」だと思ったそうだ。その後、パラパラアニメで培った実力を見抜いた芦田氏は売り出す事にして、オープニングに名前を出させたらしい。

忙しくてモモの仕事ができない芦田氏に代わって、渡辺氏は素晴らしい才能を発揮して皆をあっと言わせた。

ところが「輪舞」後に出たアニメックの「渡辺浩」特集を読むと「作画監督はつまらない」「動かない絵(イラスト)は苦手」と発言。驚いた事に西島克彦氏が「もう彼は冷めている、テレビのモモの頃は熱かったのに」と書いている。これは恐らく的確で、以降の渡辺氏は作画に興味をなくして演出・監督業を目指すようになっていく。

海モモ(91)の頃には空モモ(82)の頃にあった艶やかな絵柄は消失。かつて見事で賞賛されていた細かな動きもない。僅かに面影が残る程度だった。

現在では監督業がメインで殆ど作画の仕事はしていない。

前述の「渡辺浩」特集で芦田氏は「この世界は実力社会だから将来の利益になるような仕事をしてほしい」と語っていて、まさしく氏は作画の仕事より監督業を優先しまったのだ。

見ていた側としても渡辺氏の何かが消えていくのを感じていたので仕方ないとは思う。ただ、せめて海モモの頃までは作画に対する情熱を保持してほしかったと思う。「いつかフルアニメで作ってみたい」と語っていたと記憶する。いつも原画枚数が多くて周囲をビックリさせていたのに……ミンキーモモの終焉が渡辺氏の作画の終焉を告げていた気がする。

氏のピークはテレビ版のミンキーモモである。

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