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2021年10月

2021年10月16日 (土)

空モモVS海モモ論争を改めて思い返す

漫画「かってに改蔵」でも取り上げられた「空モモVS海モモ論争」。
実際にそんなモノがあったのか?アニメ誌の読者コーナーかニフティフォーラムで熱い論戦でもあったのだろうか?余り記憶にないが。

しかしまぁ自分も同人誌で痛烈に海モモ批判を繰り返していたから無関係ではないのかもしれない。もしかして首謀者だったのか自分?ただ、頂いた同人誌の感想では皆が「海モモ嫌い」という賛同意見ばかりだった。

・海モモが可愛くない

この一点に尽きる。自分はそれ以外にも暗すぎる物語展開、消えたポップなセリフ回し、空モモで見せた渡辺浩動画の躍動感なんかが海モモになかった事などを理由として考えていた。

確かに空モモは80年代を代表する美少女キャラの一人、一方で似た外見の海モモに美少女という言葉は似合わない。首藤さんのコラムに「ミンキーモモはロリコンを受けて立つ」っていうのがあったけど、ようするに「ミンキーモモを可愛くない女の子にします」って事ヨ。だから、この「空モモVS海モモ論争」は首藤さんの仕組んだものだったと言えなくもない。

この二つは全くの別作品で、二人のモモも別人である。つまり偽ウルトラマンや偽ライダーがそっくりの外見で悪さしていたのと同じ状況なのだ。そこまで酷くない筈だし、海モモが可愛いという人達もいなくはない。根本的な原因として原作者・首藤さんに純粋さが消えてしまった事じゃないかと思う。

どちらのミンキーモモにも、それぞれのいい所がある。しかし、それは同じものではないという事だろう。

 

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2021年10月13日 (水)

スポーツの秋のモモちゃん♥

ブルマにスクール水着、レオタードと昔は学校で着用されていた昭和のスポーツ衣装でモモちゃんが登場♥ああっ眩しい……!目がつぶれるっ。

いや、こんな子供に興奮しないで頂きたい。しかも絵じゃん。

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制作側としてはですね、そういうロリコン向けの意図は全くなかった。パンツが見えて必死にスカートを押さえる仕草にも必然性があり、ロリコンを喜ばすような作り方はしていない。はい。

(そうですか)(にっこり)(受け取る側の問題なんですね)

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前にも書きましたが、ブログまで見に来てくれる奇特な方々へモモちゃんからの特別なサービスなのです。

正直な話「いいね!」に関係ないから気楽に投稿できるの。

「ロリコンと少女」のファンのうち少女は当然ファンを卒業するから残ったのはロリコンファンだけでした。めでたし、めでたし。

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動画マンよりモモを描いてると思われる自分だから普段のコスチュームは描き飽きてる。これからも、ジュニアアイドル的なコスプレに挑戦してもらうつもりである。結局のところ自分が描く限り「ミンキーモモ」は終わらないと思ってるのかもしれないね。シーユーアゲイン☆

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2021年10月11日 (月)

ミンキーモモと自殺

最終回(46話)で空モモは交通事故死するわけだが、これについてスタッフは自殺幇助にならないか心配していた。「死んだら転生して人生が良くなるかも」というわけである。いくら子供だって、そんな事は考えないだろうし、今(2021年)なんてエンタメは転生ブームだ。だからって誰も本気で自殺しようなんて思わない。

何で「自殺」というキーワードが出てきたかというと、作者の首藤さん自身に自殺願望があったからだ。そもそも空モモの交通事故死は自殺的な面がある。「魔法では何でも出来てしまう。自分(人間)の夢を見るには人間になるしかない、この人生は終わりにしよう」という自殺である。

実はこれだけではない。海モモ「燃えよ!スクラップ!?」でも捨てられたゴミが自分達の居場所を求めて瞬間移動を繰り返すが、最後は諦めて自ら燃えてしまう。

OVA「旅立ちの駅」でも駅に捨てられたゴミ(と死んだ子供達)が最後は自ら昇天していく。

首藤さんのブログ(2009/1/23)。

死ぬ時は僕の人生、無駄だったと自分だけでも思いたくはない僕ですが、そんな思いを持つ余裕もなく事故のような死は訪れてくるかもしれず、頭が呆けて周囲に迷惑をかけながら死ぬかもしれず、得体のしれない嫌生感に襲われて自殺してしまうかもしれないし……だから、今は、時間を大切にして、無駄のないように生きろ……ということなのでしょうが……みなさんは、今年もお元気で頑張ってください。

しかし、それでも体調を崩して持ち直し2010/5/2には「体調を崩し、路上で倒れ救急車で運ばれ、それ以後、病院通いをしていましたが、まあ、入院はせずになんとかなりそうです。しぶといなあ……と自分でもあきれます。」と書きこむ。

頑張って元気になろうと言うのは口だけで、本音はもう死にたいと考えているような雰囲気で実際この後に亡くなっている。

「ミンキーモモ」に漂う自殺に対する憧れ。それは首藤さんの憧れだったように思う。その根底にあるのは……

現状に対する不満からの脱却」である。首藤さんからすれば「(ゴーショーグン最終巻とか)やりたい事があるのに全然できてない」→「面倒くさいから死ぬ」である。空モモにしても転生以外にも方法はあっただろうし、スクラップ達だって諦める事はなかった。でも最後は「面倒くさいから死ぬ」なのだ。

確かに生きていくのは面倒くさいし、やりたい事を実現させるのは更に面倒くさい。自殺という魔法に頼った方が楽なのである。そして自殺というのは首くくって死ぬ事だけではなく、体調が悪いのを知っているのに身体を労わらないで駅で急死する事もまた自殺といえるだろう。そんな自殺に魅力を感じる男が作ったアニメには、たまらない美しさがある。それは死によって得られた永遠の美しい命なのだ……だからこそ「ミンキーモモ」は美しい(ブンドル風)。



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2021年10月 2日 (土)

海モモついに祝30周年記念!! #ミンキーモモ

海モモこと「魔法のプリンセス・ミンキーモモ('91)」がついに30周年を迎えた。おめでとう。

30年前の1991年10月2日、放送開始。夢の国マリンナーサからやってきた2代目ミンキーモモの大冒険である。

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今日だけは(笑)褒めていこう。

もはや今では失われた戦わない魔法少女が日常的な出来事で感動を生み出すという、非常に難しい物語作りを毎回丁寧に行っていた。自然の大切さ、無くしてはいけない人の優しさ、大切な親子との絆、時には鼓舞し、時にはケンカ、友情、人間と妖精……そして夢と希望。その全てを描き切った名作である。必ずしも魔法が役に立つとは限らないが、それでもモモは必死に皆の役に立とうとする。皆の心を開こうとする。

そう、モモは夢を持つ人の味方なのだ

しかし、その一方で普通の女の子……経験不足の子供。そのために思慮浅く失敗もする。「どうすればいいのか」判断できずに、その時の感情で物事を決めてしまう事も。そして彼女を待っているのは……?

海モモは泣かなかった。一度も泣かなかった。負けず嫌いの彼女は涙を見せられる相手がいなかったのだ……。

安定した作画、シンセを中心にした軽快な音楽、わかりやすい演出は時にはドタバタ、時にはしっとりと感動を伝えてくれた。作画では多忙な渡辺浩氏に代わり、実力派アニメーター富永真理氏が主要なデザインや大事な回の作画監督を担当した。更に林原めぐみさんをはじめとした声優陣の熱演もあってOVAが作られるほどのヒット作になった。中でも特筆すべきなのは天才シンガーソングライター岡崎律子さんの起用である。岡崎さんの音楽によってモモの世界が深い感動へ導かれたといっても過言ではない。彼女もまた一人のミンキーモモだったような気がしてならない。

原作者の首藤氏も今度は打ち切りではなく、自分の予定どおりに物語を最後まで描き切ったので満足だっただろう。更に未放送三本が追加されて、湯山監督もまた自分だけの最終回を作ることが出来たようだ(※魔法少女マガジンのインタビュー参照)。

OVA「夢にかける橋」ではテレビと違うミンキーモモの新たな可能性を引き出した。そして「旅立ちの駅」で2人のモモは再び出会い、そして別れ……ミンキーモモ・シリーズは完結したのだった。

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海モモが作られたのは、かろうじてまだバブル経済の頃で、これが最後の好景気とも知らずに日本は浮かれていた。そんな中でも「そんなに無駄遣いして大丈夫?もっと大切にしないといけない事ってあるでしょ」という警鐘を鳴らしていたのが海モモ。どこかニヒリズムを感じさせつつも、誰もが捨てきれない「夢と希望」を描いたのが「ミンキーモモ」ではないか思うのである。

そんな海モモも30周年、余り祝われないのは不憫ではあるが、それもまた減少した夢のエネルギー(夢と希望)のせいかな、と思ってみたりする。

首藤さんも芦田さんも岡崎さんも、もういない。自分に祝う資格はないけれども、祝う事ができない人達のためにも僭越ながら今日は海モモ30周年を祝いたい。

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2021年10月 1日 (金)

至高のプリンセス・レイ #ミンキーモモ

34話「地底の国のプリンセス」は非常によく出来ていて、30分の間にキレイにまとまっている。北極へエスキモー犬の治療に来たパパが行方不明になり、探しに来たモモは「地球の割れ目」が怪しいとグルメポッポで入り込む。辿り着いた先は地下帝国タラッコ、そこには恐竜たちが住んでいた。プリンセス・レイに助けられて王宮へ行くとパパが。しかしパパは暗示にかかる果物でレイのパパにされていた。ほどなく火山が爆発し溶岩が迫って来る。モモは工事の現場監督に変身して恐竜たちを工機に見立て堰を作り、溶岩の流れを変える。パパを誘拐し、洗脳した事を反省したレイはモモに謝り友達になり、彼らを見送るのだった……。

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何でか知らないが、予告で「モモより可愛い」と語られているのが地底のプリンセス・レイだ。この予告は首藤さんが書いたのだろうが、どうしてモモと比較までして美少女を強調したかったのだろうか。一体いつの時点で美少女である事が決まったのか、私、気になります!キャラクターデザインの芦田先生は「とびきりの美少女にしてください」と頼まれたのだろうか。そして、既にモモの顔が描けなくなりつつあったにもかかわらず、他の美少女キャラを圧倒する主役級の可愛さを叩きだしたのだった。

緑の髪に日焼けした肌がマッチしていて美しい!珍しく設定からして美少女である。その上、プリンセスである。いや本当はクイーンだと思うんだけど、即位してないので永遠にプリンセスなのだろう。日焼けと書いたけど、雪焼けの方が正しいだろう。

長きに亘り恐竜を保護し育てている地下のタラッコ王国。この王国は北極にあり、「地球の割れ目」と呼ばれる大きく地割れした箇所から中に入れる。レイは両親どころか、王国民が全員地上へ出ていってしまったために孤独に耐えながら一人で国を治めている。ただし地下通路があって時々は地上へ行く事もあるのだ。

ずっと一人で暮らしているために善悪の判断もつかない。それでモモのパパを誘拐し、言いなりになる暗示の果実を食べさせて自分のパパの代わりにしたのだった。取り返しにきたモモに指摘されても強気に突っ返すところ、そう簡単に引き下がるほどヤワじゃないようだ。今回はモモに助けられて素直に謝って引き下がったが、これが初犯とは思えませんな。「地球の割れ目が鳴く夜は恐ろしい」という噂が流れるぐらい地上の人達を誘拐しているのだろう。雪焼けするほど頻繁に地上に出てきていると思われる。

レイが夢の国の住人か、普通の人間か、未だに明らかにはされていない。しかしながら、モモが目の前で変身する時は相手が夢の国の住人の時だけ(「夢の中の輪舞」でペーターの前で変身しなかったのは相手が男だったからじゃないかと思う)。ただしモモが大人に変身したとき「はぁ?」という顔をしていた。

またフェナリナーサと連絡できるホットラインを持っている事からしても、夢の国の住人という線が濃厚である。となると王国民が出ていったのは1000年よりも前で、まだ夢の国が地上にあった頃ではないかと推測される。彼らは最終的にフェナリナーサ等に移住したのではないか。

となるとレイもまた長寿民族か。約6500万年前から恐竜を保護・育成している事から長命でないと不可能と思われる。まぁ間違いなく細かい設定は考えてないだろうから、追求するだけ損だろう。それに両親の事とか一切明らかになっていないので、想像するしかないのである。

今も彼女は北極の地下深くにひっそりと恐竜たちと暮らしているのだ……。

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はぁ。で?

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実際のところレイちゃん人気は凄くて、サブキャラ投票もダントツで1位だった。とはいっても1,2回出た程度なのですぐ忘れられたのだった。「夢の中の輪舞」にも出演したが、大した出番もなかった。ミンキーモモの魅力というのはモモ以外の美少女キャラを排除して成立している部分もある。

私が同人をはじめた頃ミンキーモモを描くのに少し抵抗があって、レイちゃんを主人公にしていた。もっと言うとレイちゃんの魅力を本当に認めていたのだ。孤独な美少女プリンセス。人さらい・洗脳。恐竜たちの保護者。腰につけた短剣は飾りじゃあるまい。「いい子」とパパに言ってもらわなければ耐えられない事をしてきたに違いない。そんな健気な姿に憧れる。愛情に飢えて歪んだ性格は限りなく愛おしい。多分、この子は何を言ってもモモと違って激怒しながら許してくれるはず。

そうでなければ殺してくれる。本望だよ。

可憐な姿でおじさんを誘惑。甘える。強気な姿勢。プリンセスとしての態度、行い。そして子供らしい素直さ。最初から最後まで魅力が溢れていた。この回の主役は間違いなくレイちゃんで、モモはオマケでしかない。予告で「絶対に負けない」と豪語していたが、たった一回の出演でモモが見せられなかった魅力を存分に振りまいて圧勝したといえる。

ゲストキャラだからこそ濃密な描き方ができたとも言える。そしてゲストキャラの中でも圧倒的な存在感を示したのが我らが地底の国のプリンセス・レイなのである。レイちゃんへの熱い想いを抑えるのが大変だった(笑)

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