気ままに評価
他人の作品を批評するのは簡単な事である。自分で創ってみると1行も書けない、キャラも描けないという現実に直面するだろう。適当に作ってみても誰かの猿真似にすぎないモノが出来上がっていて愕然とするに違いない。実際のところ、こうやって長い文章を書くだけでも非常に疲れるし、後で読み返すと変な日本語になっている事も多い。
作品を創る時、
1.自由にキャラクター達に動いてもらう
2.訴えたいテーマに沿ってキャラクターを動かす
という2種類に分けられる。「ミンキーモモ」の場合は最初1.だったのだが、だんだん2.の傾向がつよくなり、最後はキャラクターの自我が消えてしまった。放送開始の頃は可愛らしいモモが元気に活躍する展開だったが、首藤先生の中に「夢と希望とは何か」→「虚構を信じるのはダメ人間」のようにテーマが明確になるに従って、モモは単なるコマになっていった。
創作の目的が他人に自分の考えを伝える事だから、そのためにはモモの性格なら言わないであろうセリフも必要になってくるのである。とはいっても大きなテーマの前にはキャラクターの性格など些末な問題だ。
これがドラマや映画だと監督と俳優が言い合いになるのだが、あいにくとアニメのキャラクターは存在しない。
むしろスタッフにとって怖いのはスポンサーであり、物語やキャラの改変、世界観の変更などは当たり前。ただしスポンサーを味方につけてしまえば、もう世間の評価など怖くないのだ。
こうして紆余曲折あって出来上がった作品を我々は気ままに評価しているのである。
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