ロリコンなど存在しない
「ミンキーモモは普通の女の子、ロリコンキャラじゃないのにね」とスタッフは語っていた。
逆に問いたい。「ロリコンキャラ」とは何だ。ロリコンキャラは普通の女の子ではないのか。また普通の女の子に魅力はないのか。持論だが、ロリコンは存在しないと思っている。子供の可愛さがジェンダーの芽生えによって女の子の可愛さに変わった時、それは女になる。そして、どこからが大人の女性になるのか。その境目は曖昧。幼い美少女がロリコンキャラならミンキーモモは立派なロリコンキャラだろう。
ミンキーモモの原作者・首藤剛志先生は高校時代のガールフレンドを元にしてミンキーモモを描いた。ミンキーモモの一番人気・作画監督の渡辺浩氏は自分の妻の寝巻をミンキーモモに着せた。
彼らは好きな女性(性的な意味も含めて)としてミンキーモモを描いたのだ。だからミンキーモモは単なるロリコンキャラではない。彼らの理想の美少女・ミンキーモモは「リアルな恋人・妻」だった。「未来少年コナン」のラナも宮崎駿監督の愛する妻が元になっている。そのためブサイクに(笑)描く大塚さんに描かせなかったのは有名な話だ。
ミンキーモモは子供としてではなく、可愛い恋人・若妻としての魅力を盛り込まれていたのだ。キャラクターデザインの芦田豊雄先生も2人の女性によって作られた「可愛い子供」を「男の理想である」美少女へと作り替えたのだった。じゃあ首藤剛志先生や芦田豊雄先生、渡辺浩氏はロリコンか?違うだろう。対象が何であれ、女の存在を見つけた時に男は魅力を感じてしまうのだ。相手の年齢によって左右されるものではない。
だから本当はロリコンは存在しないのだ。
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